ゲーミングPCのいろんな形やら、オンライン会議を突き詰めたノートPCやら。
今年のCESはバーチャル開催だったので、新しいノートPCを手に持ったりタイピングしたり触ったりした上でのレポートはできませんでした。でもオンラインで見てるだけでも、ハードウェアのスペックや新機能、または面白いデザインなどなどで目を引くものがいろいろありました。
下に紹介するノートPCは、そんな風に目立ってたデバイスたちです。CES 2021で発表されたノートPC全部を網羅してはいませんが、とくに興味を引かれたのはこんなところです。ちなみにノートPCだけじゃなく、他にもウェアラブルからTVから、クールと変てこの間のどこかに位置するものまで、いろいろ収穫があったのでそちらもぜひチェックしてみてください。
Asus ROG Flow X13 Ultra Slim
Asusは今回いろんなサプライズをぶつけてきました。まず新しいゲーミングノートPCのプロセッサが、ひとつだけIntelでしたが、それ以外はすべてAMD 5000シリーズ搭載だったんです。
さらに彼らは、去年のCESで発表したROG Zephyrus G14(これもAMD搭載)の成功に引き続き、ふたつのノートPCの世界をひとつに統合しました。それが、このROG Flow X13 Ultra Slimというユニークな2in1ノートPCです。
ROG Flow X13はヒンジが360度回転するので、スクリーンを背面に回してタブレットモード利用も可能ですが、どんなモードでもAMD Ryzen 9 5980HSとNvidia GTX 1650 のパワーは生きてます。さらにROG Flow X13にはAsusの外付けGPU・XG Mobileがバンドルされてて、そこにはRTX 3080が内蔵されてます。
ROG Flow X13は、ゲームを頻繁にプレイする人とそうでない人、両方に向けて作られたように見えます。ゲーマーとはアーティストであり本の虫であり学生であり教員であり…なので、どんなシナリオにも合わせられるラップトップは魅力的です。
ただ、XG Mobileがバンドルされてないバージョンもあるとさらに良いかもしれません。バンドルでのお値段は、3,000ドル(約31万円)となってます。
Acer Predator Triton 300 SE
Acer Predator Triton 300 SEの新しいデザイン、かなり良い感じです。グレーシルバーは落ち着いててプロフェッショナル感が強いんですが、色味は明るくとっつきやすくもあります。この外観の下には、AcerのフラッグシップゲーミングノートPCにふさわしいパワフルなハードウェアも詰まっています。
第11世代Intel Core i7 H35シリーズSpecial EditionプロセッサとNvidia RTX 3060を搭載したPredator Triton 300 SEですが、新しいのは部品だけじゃありません。オールメタルな筐体はより薄く軽く、厚さは0.7インチ(約17.8mm)、重量3.75ポンド(約1.7kg)しかありません。Acerによればバッテリーライフも大きく改善しているし、14インチフルHD IPSディスプレイのリフレッシュレートは144Hzになります。仕事もゲームもできるラップトップを探している人には、確実な選択肢となることでしょう。
価格は1,400ドル(約14万6000円)からと、非常に悪くないです。
Dell Alienware m17 R4
Dellの新Alienware M17 R4は、パワーと超速リフレッシュレートそのものです。Alienwareとしては最速の360Hz、17.3インチの1080pディスプレイでHDMI 2.1をサポート、またNvidia RTX 30シリーズのGPUを搭載します。
CPUはIntel Core i7-10870Hが採用されてますが、Core i9-10980HKも選べます。この手のラップトップにゲーマーが望むようなコア数とパフォーマンスを備えてますね(AMD Ryzen 5000シリーズのチップ搭載のものも見てみたいところですが)。
DRAMも若干速い2933MHzとなり、ストレージ容量は最大4TBで、『Call of Duty: Modern Warfare』みたいなサイズの大きいゲームもたくさん入れられます。
HP Envy 14
人気のEnvyシリーズがリフレッシュされ、仕事や勉強用のPCを探す人にふさわしい、確実にやることやれるラップトップができました。Envy 14はIntelの第11世代Core i5プロセッサ搭載であるだけでなく、全体のスペックも向上し、クリエイティブなタスクにも使いやすくなりました。
ディスプレイは13インチの16:9(1920 x 1080)でなく、14インチの16:10(1920 x 1290)のIPSディスプレイに。マイクをミュートするための専用キーがあったり、Webカメラが物理的に開閉できるようになったり、AIのノイズ除去機能で真近の掃除機の音も消せたりと、Zoom会議がより快適になりそうです。
Envy 14のバッテリーは16.5時間持つとされていて、その通りだとしたら外出時は充電器不要になります。IntelのCPUに内蔵されたIris Xeを超えるGPUパワーが必要な場合は、オプションでGTX 1650 Tiも選択できます。
価格も1,000ドル(約10万4000円)からと、Chromebookより強力なOSとパフォーマンスを求める人には魅力的だと思います。
Lenovo Yoga AIO 7
Yoga AIO 7は一応ノートでなくてオールインワンのデスクトップPCなんですが、このリストに入れた理由は、ブレーンがモバイルプロセッサだからです。それに本当に、デザインが良いです(Lenovo Yoga A940 AIOよりずっと良いと思います)。基本的にオールインワンデスクトップのフリをしたミッドレンジのゲーミングラップトップで、ディスプレイがタテ方向にも回転します。PCがオフのときでも、スマホやタブレットからのワイヤレスキャスティングに対応します。
スペック的には、Yoga AIO 7はRyzen 7 4800HかRyzen 5 4600H搭載、GPUはRTX 2060です。AsusのZephyrus G14より一歩ダウンしますが、性能的には同等だと思われます。ディスプレイはそれ自体クリエイターの目を引きそうです。ハイエンドなバージョンでは27インチの4K IPSディスプレイで色域はDCI-P3の99%をカバー、お手頃な方ではsRGBを100%カバーします。どちらもちらつきなし・低ブルーライトの認証をTÜV Rheinlandから受けてます。
MSI Stealth 15M
世界最薄・最軽量ゲーミングノートPCを作るのは大変なことだと思いますが、MSIはそれをやってのけたようです。厚さ0.62インチ(約15.7mm)、重量3.7ポンド(約1.68kg)のStealth 15Mは、Dell XPS 15やLenovo最新のLegion Slim 7より薄くて軽いです(どちらも0.7インチ≒約17.8mm以上、4ポンド≒約1.8kg以上です)。
この薄軽な筐体には、Intel Core i7-11375HにNvidia RTX 3060 Max-Q、Wi-Fi 6サポート、USB-Cポートふたつ(うちひとつはThunderbolt 3対応)、フルサイズのHDMIポートという本気のハードウェアが詰まってます。
Razerの最新Blade 15(この記事の一番下にあります)と比べるとStealth 15Mは300ドル(約3万1000円)安く、プロセッサは第10世代のBladeより1世代新しいので、こっちのほうがいいと思う人もいると思います。それ以外のスペックはだいたい同じです。
NEC LaVie Mini Concept
こちらは普通に買える商品じゃなく、そもそも発売されるかどうかもわからないんですが、でもすごくワクワクするデザインです。CES 2020の、DellのConcept UFOよりずっとクールです。このラップトップ/ハンドヘルドゲーミングデバイス・LaVie Miniのコンセプトは、Lenovo傘下のNECから発表されました。
この端末、価格次第では秒速で買ってしまいそうです。ラップトップモードでササっとメールしたりTwitterをチェックしたりして、バッドニュースでおなかいっぱいになったらゲーム機モードに早変わりというわけです。スペックは十分で、第11世代Intel Core i7にIris Xe GPU、RAMは16GB、ストレージは256GBのSSD、Wi-Fi 6対応、バッテリーは26WHrあります。少なくとも現在の設計ではそうなってます。
多分Windows 10が搭載されると思われ、Wi-Fi 6のみならずLTE(もしかしたら5G)接続もできるとしたら、いつでもどこでもGeForce NowとかStadia、Luna、Xbox、Shadowなどなどで遊べます。ただ現在のところまだコンセプトだけらしいなので、商品化に期待しながら待ちたいです。
Razer Blade 15(ベースモデル)
最後に、Razerの新しいBlade 15です。特徴的な外観そのままに、Blade 15には第10世代Intel Core i7、最新ではRTX 3070、512GBのPCIe SSD(と、空のM.2 PCIeスロット)、16GBのRAM、フルHD・144HzまたはQHD・165Hzのディスプレイ搭載です。筐体は先代より4%ほど小さくなりつつ、イーサネットポートが付いてます。
他のゲーミングノートPCと違い、新Blade 15はストレージ容量にこだわってます。M.2 PCIe SSDを2枚積めるストレージモジュールが入ってるので、ストレージは最大4TBまで積めます。これはベースモデル、アドバンストモデルどちらでも可能です。
燃やしてもいいくらいお金がある人は、Blade 15のアドバンストモデルがいいかもしれません。こちらは第10世代Intel Core i7、最新でRTX 3080、1TBのPCIe SSDと空のM.2 PCIeスロット、16GBまたは32GBのRAM、FHD・360Hz、QHD・240Hz、または4Kの有機ELディスプレイ搭載です。ただしイーサネットポートは、SDカードリーダーに入れ替わってます。
からの記事と詳細 ( 今年のCESで「あっ」と思ったノートPCたち - GIZMODO JAPAN )
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